時々、コーヒーの味がよく分からないと、少し申し訳なさそうに話す人に出会います。
心配することはありません。私もかつては同じでしたので、その気持ちはとても理解できます。
「コーヒー嫌いで全く飲めなかったから、それ以上だよね」
たまたま飲んだ時に「ちょっといいかも」と思ったのがきっかけで、最初から「これはすごくおいしい!」と感じたわけではなかったんです。
コーヒーを飲み始めた当初は、どれも似たり寄ったりの味に感じられるものです。すぐに味が分かるわけではないのです。
例えば、馴染みのない音楽ジャンルは、最初はどれも同じに聞こえがちです。私の場合、ヘビーメタルがどれも一緒に聞こえました。これはコーヒーと同じことです。
味覚は経験を積むことで培われる
先日、「鉄腕DASH」というテレビ番組で、「世界一美味しいラーメンを作れるか」という企画を見ました。その中でラーメン業界の達人が「味覚は経験によって培われる」と言っていました。
私がコーヒーの風味を少し理解し始めたのは、7年以上も毎日コーヒーを飲んでいるからでしょう。さらに、さまざまな種類のコーヒーを試したこともあります。
スーパーで買った豆、地元のカフェの豆、有名店の豆、自宅で焙煎した豆、ブラジルやインドネシア、エチオピアなど、世界中の豆、スペシャルティコーヒーを含む、さまざまなコーヒーを体験してきました。これらの経験が私の味覚を育てる手助けとなりました。
低価格コーヒーの試飲
コーヒーの風味を理解するためには、あまり良くない味も識別できるようになることが役立ちます。風味の違いを感じ取れることは、味覚の発展の第一歩とも言えます。「これは美味しくない」と感じることができれば、それは味の違いを理解している証明です。
ネガティブな要素の方が、しばしばよりはっきりと感じられるものです。
特に、非常に安価なコーヒーを試すことから始めると良いでしょう。スーパーで格安のコーヒーを選んでみると、味の違いが明確に感じられる可能性があります。コンビニの100円コーヒーは比較的美味しいため、それよりも安いコーヒーを試してみるのがおすすめです。
いや、美味しいコーヒーがわかりたいんだけど…。
自分でコーヒーを淹れる
コーヒーの風味を理解するには、自分でコーヒーを淹れる経験が非常に重要です。
ハンドドリップはこの過程で特に重要なステップです。他人が淹れたコーヒーやカフェのコーヒーだけでは、その違いを把握するのは難しいでしょう。
「風味の違いを知る」とは、自分の経験を通じて「これは何か違う」と感じることです。
私の経験をいくつか紹介します
- 最初にドリップバッグを試しました。
- 次にドリッパーとコーヒー粉を購入し、自分で淹れてみました。
- その後、コーヒーミルで豆を挽いてさらに淹れてみました。
- 生豆を自分で焙煎してみたこともあります。
- 良質な豆や新鮮に焙煎されたコーヒーを定期的に飲むようになりました。
最初はスーパーでドリッパーとコーヒー粉を購入し、自宅で淹れてみたところ、ドリップバッグよりも遥かに美味しいと感じました。次に、豆を挽いて淹れた時の驚くほどの違いに気づきました。香りが全く異なり、粉の粗さによっても風味が変わることがわかりました。この経験から、豆を自分で購入して挽くようになりました。
焙煎しなくても味はわかるようになるから大丈夫。
質の良いコーヒーを定期的に飲む
様々な方法を試した結果、味覚を育成するには、質の高いコーヒーを定期的に飲むことが最も効果的です。
わずかでも違いを感じられる瞬間が、味覚の発展への第一歩となります。
ただし、高品質なコーヒーを一回だけ飲んだとしても、その味を完全に理解するには不十分です。味を深く知るためには、一定期間続けて飲むことが必要です。
コーヒーや日本酒は「経験財」として知られており、初めての人がすぐに「美味しい」と感じることは少ないです。定期的に飲むことで徐々にその味を楽しめるようになるのです。
今日もご訪問ありがとうございます。またコーヒーを飲みたくなってきましたね。