かつてサードウェーブ系の浅煎りコーヒーを不味いと感じたことがありますが、実際にはその淹れ方が全く異なることに気づきました。浅煎りコーヒーは細挽きで高温のお湯を迅速に注ぎ、短時間で抽出することが重要です。この方法で酸味と甘みが際立ちます。ここでその浅煎りコーヒーのレシピを紹介します。
私がコーヒーを飲み始めた頃は、深煎りのコーヒーが好みで、その苦味と甘み、新鮮な焙煎が持つクリアな味が好きでした。現在も深煎りの味は好きですが、浅煎りもその独自の魅力があります。初めは浅煎りコーヒーを提供する店も少なく、情報も乏しかったため、受け入れがたいものでした。
浅煎りコーヒーは『考え方・淹れ方・慣れ』を要します
コンビニの一般的なコーヒーとは異なりますので、注意してね
浅煎りコーヒーは特別な存在
一般的に書かれているコーヒーの淹れ方は、中煎りから深煎りが主流です。これを浅煎りコーヒーに適用すると、なかなかうまく味が出ないことが多いです。
一般的なコーヒーとは異なるアプローチが必要で、浅煎りは紅茶に近い別の飲み物と考えることもできます。次に、浅煎りコーヒーの具体的な淹れ方を見ていきましょう。
浅煎りコーヒーの基本的な淹れ方
浅煎りコーヒーの淹れ方では、ペーパーフィルターを使用したドリップ方法が基本です。ここで重要なのは、コーヒー豆の挽き目です。
細挽きが推奨
浅煎りコーヒーにおいては、細挽きが推奨されます。細かい挽き目で淹れることで、豆の甘さをより引き出すことができ、味わい深いコーヒーになります。プロの間では粗挽きのレシピも存在しますが、抽出が難しく、酸味が強くなりがちです。
したがって、より細かい挽き目で淹れる方が、浅煎りコーヒーの繊細なフレーバーを楽しむのに適しています。
短時間での抽出方法
浅煎りコーヒーの抽出は、短時間で行うことが重要です。これにより、コーヒーのクリアな酸味と甘みを最大限に引き出し、不要な苦味や雑味を抑えます。抽出時間が長くなるほど、これらの不要な味が増えるため、早めにお湯を注ぎ、2分半から3分の間に抽出を完了させることが理想です。そのため、フィルターの抜けが良いドリッパーが推奨されます。
高温での抽出
一般的なコーヒーの淹れ方では沸騰直後のお湯の使用は避けますが、浅煎りコーヒーには異なるアプローチが求められます。特に中煎りや深煎りの豆に適している低温では、浅煎りでは十分な味が引き出せないことがあり、酸味が際立ちすぎて味がぼやけることがあります。そのため、約95度の高温のお湯を使用することで、はっきりとした味わいを実現できます。
撹拌による抽出
一般にドリップ中はコーヒーの土手を崩さないよう注意が促されますが、浅煎りコーヒーでは逆に撹拌が有効です。初めの数回の注ぎは慎重に行いますが、抽出が進むにつれてコーヒー粉がドリッパーの底に溜まり、お湯の抜けが悪くなるため、積極的に撹拌すると良いでしょう。実際に撹拌を行い、ペーパーフィルターを絞る方法でコンテストに勝利したバリスタもいます。
浅煎りコーヒーにおすすめの道具
ペーパードリップ
浅煎りコーヒーを淹れる際には、ペーパードリップが特におすすめです。細挽きの豆を使用して、短時間でしっかりとした味を抽出することがポイントです。私が浅煎りスペシャルティコーヒーの淹れ方に困ったとき、SOT COFFEE ROASTERのシンプルで効果的なレシピが非常に役立ちました。
エアロプレスでの浅煎りコーヒーの淹れ方
浅煎りコーヒーの風味を存分に楽しむためには、エアロプレスが非常におすすめです。世界中のバリスタから支持されているこの方法では、浅煎り特有のデリケートな酸味を美味しく引き出すことが可能です。もし通常のドリップ方法で思うように味が出ない場合は、エアロプレスに切り替えてみるのが良いでしょう。
茶こしを使ったドリップ
通常はコーヒー用ではない細目の茶こしも、コーヒードリップに利用できます。市販の中細挽きのコーヒー粉でも漏れないほど細かい目の茶こしを使うことで、ペーパーフィルターでは失われがちなコーヒーオイルを保持し、浅煎りコーヒーの風味にコクと満足感を加えることができます。
フレンチプレスを使用した浅煎りコーヒー
浅煎りのスペシャルティコーヒー豆を使用する場合、フレンチプレスでそのままの風味を楽しむこともおすすめです。この方法では、コーヒーの本来の味と香りがよりダイレクトに感じられます。
深層ドリップ方法
浅煎りコーヒー粉10gを使ったペーパードリップは少し手間がかかりますが、ハリオV60のペーパーフィルターを半分か三分の一に折り、ドリッパーの円錐形の面積を小さくして粉の高さを上げる方法が効果的です。30mlずつお湯を5回に分けて注ぐことで、より濃厚な味わいを引き出すことができます。このとき、95度の高温のお湯を使用し、必要に応じて挽き目を粗挽きから中挽きに調整します。
浅煎りコーヒーへの慣れ
多くの人が初めてビールや炭酸水を試したとき、すぐにはその味を好きになれなかったかもしれません。浅煎りコーヒーも同じで、好みに慣れるまでに時間が必要です。最近は浅煎りコーヒーを提供するカフェが増えているため、積極的に試してみることをお勧めします。流行のカフェで「おいしい浅煎りコーヒーを飲みたい」と頼むことから始めてみてください。もし「浅煎りは扱っていない」と言われても、スタッフが適切に対応してくれるはずです。
カフェで気に入った浅煎りコーヒーがあれば、どのようにして淹れているかを聞いてみましょう。家でも同じコーヒー豆を使って同じ味を再現できるかもしれません。尋ねることで得られる知識は、自学よりもずっと有益です。もし不適切な対応を受けたら、そのカフェを再訪する必要はありません。
浅煎りコーヒーの多様性
浅煎りコーヒーに慣れ始めたら、ホットコーヒーだけでなくアイスコーヒーなど、さまざまな浅煎りコーヒーを試してみるのが楽しいでしょう。新たなバリエーションを探求することで、コーヒー体験が一層豊かになります。
高品質な浅煎りコーヒーの選び方
浅煎りコーヒーを本当に楽しむためには、高品質なコーヒー豆の選択が重要です。プロのバリスタが選んだスペシャルティコーヒーを試すことをお勧めします。
浅煎りコーヒーの淹れ方とアプローチ
浅煎りコーヒーは独特の風味を最大限に引き出すために、淹れ方や考え方を変える必要があります。一度慣れてしまえば、深煎りのコーヒーと同じくらいの満足感を得られるでしょう。「浅煎りは本当のコーヒーではない」とか、「真のコーヒーは深煎りだけ」という意見もありますが、浅煎りも深煎りもそれぞれの魅力があります。どちらもコーヒーとして価値があり、美味しさを感じることができれば、それに越したことはありません。
どちらのスタイルも素晴らしいと感じることができれば、コーヒーをより楽しめるね!
浅煎り派と深煎り派が対立しても意味はありません。どちらもコーヒーの素晴らしいよね!
今日もお越しいただきありがとうございます。浅煎りコーヒーは最初に挑戦する際のハードルが少し高いかもしれませんが、その価値は計り知れません。